伊中堅銀行のバンコ・ポポラーレは22日、バンカ・ポポラーレ・ディ・ミラノ(BPM)との合併に向けた約10億ユーロの資本増強が完了したと発表した。これによって同合併は条件を満たし、実現の運びとなった。
イタリア政府は銀行の乱立で脆弱な状況にある国内金融システムを底上げし、経済の活性化に不可欠な貸し出しを増やすため、中小銀行に統合を促している。これに沿って両行は3月に合併で合意。資産額ベースで国内3位の銀行が誕生することになっている。
今回の増資は、欧州中央銀行(ECB)が合併認可の条件として求めていたもの。予定していた10億ユーロの株主割当増資の引き受け率が99.4%に達し、目標額をほぼ調達した。