墺OMVと仏パワーネクスト、合弁会社設立

オーストリアのエネルギー大手OMV傘下の天然ガス取引市場運営会社セントラル・ユーロピアン・ガスハブ(CEGH)と、フランスの電力取引所パワーネクストは20日、合弁会社を設立することで合意したと発表した。

新会社はウィーンに本拠を置き、株式の51%をCEGH、49%をパワーネクストが保有する。これにより現在CEGHで行われているスポット(現物)取引及び先物取引は、独ライプチヒにある欧州エネルギー取引所(EEX)の一部でパワーネクストが運営する汎欧州エネルギー取引プラットフォーム「ぺガス」(PEGAS)を通じて行われるようになる。今年末までに移行する。

パワーネクストのラアゲ最高経営責任者(CEO)は「この新しい協力関係を通して、CEGHとパワーネクストの顧客は1つのプラットフォーム上で欧州の主要なガス市場における取引を行うことができ、シナジー効果を得ることができる」と述べた。

CEGHはOMVの関連会社OMVガス・アンド・パワーが株式の65%を保有する。一方、EEX子会社のパワーネクストはEEXの天然ガス取引所をペガスの下で運営している。ペガスはベルギー、オランダ、フランス、ドイツ、イタリア、英国で事業を展開し、スポット取引やデリバティブを扱っている。

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