ドイツ機械工業連盟(VDMA)は30日、英国が23日の国民投票で欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を決めたことを受けて企業投資は落ち込む見通しだが、それ以外の影響については現時点で判断できないとの見方を示した。独機械業界の生産には早ければ今年第4四半期(10〜12月)にもしわ寄せが出るとみている。1〜4月の生産高が前年同期を実質0.9%上回っていることを踏まえ、VDMAは通期の生産成長率が前年比横ばいになるとした従来予測を据え置いた。
同日発表した独業界の5月の新規受注高は前年同月比で実質4%減少した。ユーロ圏外が14%減となり足を強く引っ張った格好。国内は8%増と好調で、ユーロ圏(ドイツを除く)も3%伸びた。
特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較をみると、3〜5月は前年同期を6%上回った。国外が7%、国内が5%の幅でそれぞれ増加した。
1〜5月の新規受注高は前年同期比で実質4%拡大した。