独自工会会長、英国・EU間のモノ・サービスの移動の自由の確保を要請

ドイツ自動車工業会(VDA)のマティアス・ヴィスマン会長は6月24日、英国が欧州連合(EU)からの離脱を決めた6月23日の国民投票の結果について、英国・EU間でこれまでのようなモノ・サービスの自由な移動が将来も確保されるよう尽力しなければならないとコメントし、各規制には判断力が求められ、欧州の競争力に配慮したものでなければないとの見解を示した。

ヴィスマン会長は、ドイツの自動車産業にとって英国は最大の輸出国であると説明し、2015年はドイツで生産した乗用車のうち81万台を英国に輸出しており、また、英国の2015年の乗用車新車登録台数(約260万台)のうち、ドイツメーカーのブランドが半数の130万台を占めたと指摘した。さらに、英国の乗用車新車登録の86%は輸入に依存しており、その大部分をEU諸国から輸入していると説明した。

ドイツの自動車メーカーは2015年に英国で乗用車約21万6,000台を生産した。部品メーカーも含めるとドイツの自動車業界は英国に約100の拠点を展開している。

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