ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した6月の乗用車新車登録台数は前年同月比8.3%増の33万9,563台となり、これまでに引き続き大きく拡大した。独自動車工業会(VDA)によると、輸入ブランド(シュコダなど独メーカーの国外ブランドを除く)が15%増の9万8,100台と特に好調だった。1〜6月の新車登録台数は173万3,839台で、前年同期を7.1%上回った。
1〜6月の新車登録台数を動力源別でみると、ガソリン車は9.8%増と全体を上回る伸びを記録。シェアは51.5%に達した。ディーゼル車は伸び率が4.3%、シェアが46.9%だった。ハイブリッド車は新車登録台数が2万635台で、シェアは1.2%(プラグインハイブリッド車:0.4%)。電気駆動車は台数が4,357台で、シェアは0.3%だった。
走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は127.6グラムで、前年同期を2.2%下回った。
部門別ではSUV(26.1%増)とキャンピングカー(23.6%増)が特に大きく増加。大型車(6.5%減)とバン(3.2%減)は振るわなかった。
1〜6月の伸び率が最も大きかったブランドはジャガーで、99.5%増の4,415台を記録。これに韓国の双竜(61.8%増の1,752台)、ホンダ(49.9%増の1万4,816台)が続いた。
ドイツ車はスマート(4.7%減の1万8,881台)、VW(1.4%減の34万6,188台)を除いてすべて増加した。アウディ(13.0%増の15万9,501台)、オペル(12.9%増の12万8,524台)、フォード(10.7%増の12万3,140台)、ミニ(10.4%増の2万2,148台)、メルセデス(10.1%増の15万6,869台)、が2ケタ台の伸びを記録。BMW(9.8%増の13万5,128台)、ポルシェ(4.7%増の1万6,128台)も前年同期を上回った。
ホンダ以外の日本車ではレクサスが24.7%増の991台、マツダが17.2%増の3万3,156台、三菱が12.6%増の2万868台、スバルが11.1%増の3,758台、日産が5.9%増の3万7,495台に拡大。トヨタは0.7%増の3万2,939台で、スズキは6.4%減の1万5,548台に落ち込んだ。
日本車以外の主な輸入ブランドをみると、DSは15.4%減の2,496台と振るわず、セアト(1.3%減の4万7,421台)とジープ(1.0%減の6,984台)も前年同期を下回った。その他はランドローバーが29.8%増の1万2,377台、アルファロメオが29.3%増の1,884台、ルノーが15.0%増の6万849台、ボルボが13.3%増の1万9,388台、テスラが11.8%増の778台、起亜が11.1%増の3万56台、シトロエンが8.4%増の2万6,165台、フィアットが6.3%増の4万761台、プジョーが6.2%増の2万9,759台、シュコダが5.6%増の9万6,475台、現代が5.3%増の5万2,888台、ダチアが4.2%増の2万4,751台だった。
一方、VDAが同日発表した6月の国内乗用車生産台数は56万5,000台で、前年同月を10%上回った。同輸出台数は10%増の43万1,900台。1〜6月の累計は生産台数が前年同期比4%増の302万9,800台、輸出台数が2%増の230万1,500台だった。