産業ロボット大手のファナックが欧州事業を強化する。稲葉善治会長が『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』紙に明らかにしたもので、「欧州市場の重要性がますます高まっている」ためと説明した。
ファナックは昨年、欧州で産業ロボットおよそ1万台を販売した。今後5年で欧州事業規模を倍増させる目標。ドイツ事業は2011年からこれまでに4倍に拡大しており、FAZ紙は同目標を現実的とみている。
稲葉会長はまた、特定の作業を助けるために設計される自律的なロボット(協力ロボット)が今後数年で急速に普及し、10年後には産業ロボットの半分を占めるようになるとの見方を示した。
家庭・医療用ロボット分野にファナックが参入する考えはないことも明らかにした。