フォルクスワーゲン(VW)の高級車子会社ポルシェは8日、本社所在地シュツットガルトでエンジン工場の操業を開始した。VWグループの全ブランド向けに8気筒V型エンジンを生産。シナジー効果を引き出していく。新工場ではポルシェが2020年までに発売予定の電気自動車(EV)向けのモーターも生産する。
同社は2014年、新工場の建設を開始した。投資額は約8,000万ユーロ。まずは11月に発売するポルシェ「パナメーラ」の次世代モデル向けエンジンを製造する。生産規模は1日当たり約200基。
ポルシェは昨年9月のフランクフルトモーターショー(IAA)でEVのコンセプトカー「ミッションE」を初公開した。市場投入するのはこれをベースとするモデルで、4人乗りの4ドア車となる。出力は600馬力(PS)超、時速100キロへと加速するのに要する時間(0-100km/h加速)は3.5秒未満。航続距離は500キロメートル以上と長く、80%の充電に要する時間は15分と短い。