ドイツ連邦統計局が12日発表した6月の卸売物価指数(2010年=100)は前年同月比の低下率が1.5%となり、前月の同2.3%から0.8ポイント縮小した。下げ幅の縮小は2カ月連続。指数自体は前月を0.6ポイント上回る104.3へと増加し4カ月連続で上昇しており、卸売物価の上げ基調が鮮明となっている。直近のボトムである2月(102.2)に比べると2.1ポイント高い。
前年同月比の価格の下落率は多くの製品分野で縮小。石炭・石油製品は前月の16.4%から10.8%、鉱石・金属は同6.2%から3.0%、穀物・葉たばこ・種子・飼料は5.4%から4.6%、動物は5.7%から2.0%へとそれぞれ縮まった。
牛乳・乳製品・卵・食用油種は下げ幅が横ばいの6.9%で、化学製品は下落率が6.1%から7.6%へと広がった。
卸売物価指数は前月比では0.6%増となり、4カ月連続で上昇した。物価に占める比重が大きい石炭・石油製品が4.6%増加。動物(4.7%増)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(1.7%増)、鉱石・金属(1.7%増)も前月を大きく上回った。情報・周辺機器/ソフトウエアは0.8%増。化学製品は2.1%減で、牛乳・乳製品・卵・食用油種も1.4%下落した。