特殊化学大手の独アルタナ(ヴェーゼル)は4日、樹脂添加剤製造の蘭アドコンプ(Addcomp)を傘下に収めたと発表した。買収を通して事業を拡大していく戦略に沿った取り組みで、製品ポートフォリオを拡充する考えだ。取引金額は明らかにしていない。
アドコンプはオランダ東部のナイフェルダルに本社を置く企業で、同市と米ミシガン州ロチェスターヒルズに工場と販売事務所を持つ。従業員数は45人。昨年の売上高は1,000万ユーロのケタ台だったという。
アドコンプは熱可塑性樹脂向けの添加剤を開発・製造しており、同社製品を加えると樹脂が防曇性や難燃性、耐熱性、紫外線安定性といった特性を持つようになる。自動車部品、建材、包装材などで用いられている。
アルタナはアドコンプの買収により、製品の種類を増やすほか、投入対象分野も拡大していく考えだ。