航空機エンジン大手の英ロールスロイスは11日、スペイン同業インダストリア・デ・ターボ・プロパルゾレス(ITP)の株式53.1%を取得し、完全子会社化すると発表した。これによって大型旅客機用エンジン事業の収益を強化する。
ITPは大型旅客機用のエンジンおよび部品の製造や保守を手がける企業。ロールスロイスとスペインのセネルの合弁会社で、ボーイング「ドリームライナー」、エアバス「A350」が搭載するトレント・エンジンの供給でロールスロイスと組んできた。2015年の売上高は7億1,000万ユーロに上る。
ロールスロイスはセネルから未保有分の株式を7億2,000万ユーロで取得する。来年初めの売買手続き完了を見込む。