Electric Road E16

スウェーデン中部のイェブレ近郊に整備された架線給電式トラック用道路。路面電車やトローリーバスのように架線からトラックに電力を供給する仕組み。高速道路E16線の2キロメートルの区間に整備された。同区間は6月22日に開設。シーメンスが開発した架線給電システムを装備したスカニアのハイブリッド・トラックが走行した。同トラックは架線が整備されていない区間ではバイオ燃料で走行することができる。

同プロジェクトは、スウェーデンの公的機関、民間企業、研究機関が協力する官民パートナーシッププロジェクト。電気走行により排ガスによる大気汚染を防止したり、化石燃料への依存を低減することができる。

スウェーデンは公的資金から同プロジェクトに7,700万スウェーデンクローナを投入。経済界や自治体も4,800万クローナを支援した。

スカニアのハイブリッド・トラック「G 360 4×2」は、重量9トンで、パラレルハイブリッドシステムを装備する。バイオ燃料で走行可能な13リットのルエンジン(出力360PS)と電気モーター(130kW、1,050Nm)を装備する。リチウムイオン電池(5kWh)を搭載し、電気モーター単独で最大3キロメートルを走行することができる。システム電圧は700V。

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