17年の英成長率、EU離脱でマイナスも=欧州委

欧州委員会は19日、英国のEU離脱決定が域内経済に及ぼす影響に関する試算を公表し、英経済は最悪の場合、2017年にマイナス成長に転落するとの見通しを示した。ユーロ圏経済も影響は避けられないとして、予想成長率を下方修正した。

欧州委は5月に発表した春季経済予測で、英国の国内総生産(GDP)成長率を16年が1.8%、17年が1.9%と予想していた。今回の試算では、国民投票でEU離脱が決まったことで先行き不透明感が広がり、16年の成長率は1.3~1.6%程度に鈍化すると予想。17年については、最も楽観的なシナリオでも1.1%と、大幅に下方修正した。最悪のシナリオでは0.3%のマイナス成長に落ち込むとしている。

ユーロ圏についても16年が1.5~1.6%、17年が1.3~1.5%とし、それぞれ従来の1.6%、1.8%から引き下げた。

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