ユーロ圏景況感、7月は小幅改善

欧州委員会が7月28日発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は104.6となり、前月の104.4から0.2ポイント上昇した。今回は英国のEU離脱が国民投票で決まってから初の調査で、市場は悪化を見込んでいたが、小幅ながら予想外の改善となった。ただ、英国では4.4ポイント落ち込んだ。

ESIはEU内の企業経営者と消費者を対象とした聞き取り調査に基づいてまとめられる。分野別では製造業が0.4ポイント、サービス業が0.2ポイント、小売業が1ポイント、建設業が1.9ポイントの幅で上昇した。消費者は0.7%低下した。

EU28カ国ベースのESIは前月を0.9ポイント下回る104.8。主要国では英国のほかフランス、スペインが低下したが、イタリア、ドイツが上昇した。

市場では今回の結果について、英国のEU離脱決定がユーロ圏の景気に即座に悪影響を及ぼすことはないとの認識が広がっていることが反映されたとの見方が出ている。

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