英自動車生産、6月は10.4%増

英自動車工業会(SMMT)が7月28日発表した2016年6月の国内自動車生産統計によると、乗用車の生産は15万8,641台となり、前年同月に比べ10.4%増加した。11カ月連続の増加となる。6月では1998年(17万2,232)以降で最高の水準だった。1~6月の累計も前年同期比13.0%増の89万7,157台と、2000年(92万7,551台)以降で最高を記録した。

SMMTによると、生産台数の増加は、新モデル生産へのこれまでの大型投資が実を結んだことが一因。全体の8割近くを占める輸出の好調も寄与しており、国内生産も伸びている。

SMMTによると、同国では生産した乗用車の約8割を100カ国以上に輸出しており、大部分は欧州連合(EU)向けが占めている。また、部品の国内調達率は高まっているものの、全体の59%を輸入しており、欧州から輸入する割合が高い。

■ 商用車生産は21.7%減、エンジン生産は6.3%増

6月の商用車生産は、前年同月比21.7%減の7,686台と大幅に落ち込んだ。前年同月の生産が急増していた反動がある。1~6月の累計は前年同期比2.2%減の4万7,621台と小幅の減少だった。

エンジンは、6月の生産が前年同月比6.3%増の24万2,011基、1~6月の累計は前年同期比7.5%増の136万201基だった。国内生産が好調で、SMMTは近年のエンジン生産への投資が大幅な増加の背景にある、と説明している。

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