オスラム(照明)―一般照明事業を中国企業に売却―

照明大手の独オスラム(ミュンヘン)は7月26日、一般照明事業を中国企業3社からなるコンソーシアムに売却することで合意したと発表した。経営資源を特殊照明や発光ダイオード(LED)、システムソリューションなど最先端分野に絞り込む戦略に沿った措置で、同社の事業規模は大幅に縮小することになる。当局の審査を経て売却手続きが年内に終了すると予想している。

分社化して設立した新会社レドバンス(Ledvance)を戦略投資家IDC、照明メーカーMSL、投資会社Yiwuからなるコンソーシアムに4億ユーロ以上で売却する。今回の取引で1億ユーロ前後の評価損を計上する見通し。

レドバンスは家庭やオフィスで用いられる白熱灯、省エネ電球、LEDランプなどを生産。売上高は20億ユーロで、オスラム全体の約40%を占める。

オスラムは今回の取引で、商標使用のライセンス収入を得るほか、マレーシアのクリムに建設する工場からMSLにLEDチップを供給することも取り決めた。

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