スロベニアの家電大手ゴレニエは7月25日、大株主のパナソニックが出資比率引き上げに向けて行う資産の適正評価(デューデリジェンス)に関する条件について合意したことを明らかにした。また、パナソニックによる株式の過半数取得後の同社の戦略的位置づけについても合意したと述べた。ただしパナソニックが買い増しを最終決定した訳ではないとしている。
パナソニックは現在、ゴルニエ株の10.74%を保有しており、6月末時点で同国の国家ファンドKAD(16.3%)、国際金融公社(IFC)(11.8%)に次ぐ第3の株主となっている。パナソニックは両社が2013年に業務提携した際に株式を取得、2015年に買い増していた。同社が保有比率を13%以上に引き上げる際には、ゴルニエの経営陣の事前合意を取り付けることが条件となっている。
冷蔵庫、洗濯機、空調機器などを製造するゴレニエの昨年の売上高は12億2,500万ユーロ。ゴレニエとアスコ(Asko)の2つのグローバルブランドの他、6つのローカルブランドを展開している。