伊ウニクレディト傘下のバンク・オーストリアは8日、中東欧事業の分社化計画が株主総会で承認されたと発表した。この結果、中東欧事業は新会社UCGベタイリグングスフェアヴァルトゥングとして独立し、ウニクレディトが直轄することになる。規制当局の承認を経て、10月1日付けで手続きが完了する見通しだ。
バンク・オーストリアは今回の手続きに伴い、ウニクレディトから10億ユーロの資金注入を受けて資本を強化した。今後はオーストリア事業に集中する方針だ。
バンク・オーストリアの2016年6月中間期の最終利益は前年同期比28%増の6億2,600万ユーロだった。税引き前利益は8億3,200万ユーロだったが、分社化される中東欧事業を除くと3,600万ユーロの赤字となった。2015年12月期はグループの税引き前利益16億2,100万ユーロのうち、10億9,400万ユーロが中東欧事業からのものだった。