欧州委員会は4日、製薬大手の仏サノフィが独同業ベーリンガーインゲルハイムから大衆薬事業を取得する計画を承認したと発表した。サノフィとベーリンガーがフランス、チェコ、エストニア、ハンガリー、ギリシャ、アイルランド、ラトビア、ポーランド、スロバキアで展開する大衆薬事業の一部を手放すことが条件となる。
同取引は両社が6月に合意した事業交換の一部。サノフィはベーリンガーの大衆薬部門を取得し、代わりに動物用医薬品部門をベーリンガーに譲渡する。評価額はベーリンガーの大衆薬部門が67億ユーロ、サノフィの動物用医薬品部門が114億ユーロで、ベーリンガーが差額の47億ユーロをサノフィに支払う。