自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は25日、ディーゼル車排ガス不正問題に絡んで米国の販売店に補償金を支払うことなどで原則合意したと発表した。補償額は明らかにしていない。ロイター通信によると、少なくとも計12億ドルに達するもようだ。
昨年9月の排ガス不正問題発覚を受けて、米国のディーラーはVW車を販売できなくなり、大きな損失を被った。このためVWを相手取って損害賠償を請求。サンフランシスコの連邦裁判所で今回、VWとの原則合意に至った。VWは計652の販売店に補償金を支払うほか、修理できないディーゼル中古車を販売店から買い取ることを確約した。VWと販売店側は今後さらに詳細を詰めて9月末までに最終合意する予定だ。