消費者景況感は堅調、ブレグジットの影響なし

市場調査大手GfKが26日発表したドイツ消費者景況感指数の9月向け予測値は10.2となり、8月の確定値(10.0)を0.2ポイント上回った。同指数の改善は2カ月ぶり。前日発表の独企業景況感指数が英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)決定の影響で大幅に悪化したのとは異なり堅調を保っており、景気の見通しに関する指数を除いてすべて上昇した。

景気の見通しに関する8月の指数(9月向け予測値の算出基準の1つ)は前月の9.4から8.6へとやや落ち込んだ。南部のバイエルン州で7月中旬から下旬にかけてテロ事件が相次いで起きたことが響いたとGfKは推測している。長年の平均値であるゼロを上回っていることから、景気の判断自体は良好だ。

所得の見通しに関する8月の指数(同)は前月の49.7から58.3へと8.6ポイント上昇した。雇用の安定、所得の拡大、低インフレなどプラス材料がそろっていることが大きく、高額商品の購入意欲に関する8月の指数(同)も前月の55.4から57.3へと1.9ポイント改善した。

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