独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は10月に開催されるパリモーターショー(一般公開10月1~16日、プレスデー:9月29~30日)で将来の電気自動車の方向性を示すコンパクトカーを出展する計画だ。同社のヘルベルト・ディース取締役(VWブランド担当)が独経済誌『ヴィルツシャフツボッヘ』(8月12日発行)に明らかにしたところによると、外観は「ゴルフ」よりもコンパクトだが、車内は「パサート」よりも広く、航続距離で400~600キロメートルを確保するという。
VWグループは純粋な電気自動車(BEV)を2025年までに30車種以上、市場投入する計画で、VWブランドからは2020年までに新しい電気自動車を20モデル発売する計画。ディース取締役によると、パリに出展するコンセプトカーはランニングコストが現行モデルよりも大幅に低く、販売価格はVWの装備の充実したディーゼル車と同水準になる予定。また、電気自動車の生産拠点は米国、欧州、中国市場を視野に入れており、北米に新工場を建設する可能性についても検討しているという。