英製薬大手アストラゼネカは24日、米同業ファイザーに抗生剤事業の一部を売却することで合意したと発表した。取引額は最大約16億ドル。今年10~12月期の売買手続き完了を見込む。
売却するのは開発中のものを含む小分子抗生剤。すでに認可を受けた「ザビセフタ」など3種類と開発中の2種類が対象となる。
ファイザーはまず5億5,000万ドルを支払い、2019年1月に1億7,500万ドルを追加する。さらに新薬の開発状況などに応じて最大8億5,000万ドルを上乗せする。
アストラゼネカは今回の事業売却により、主力とする呼吸器系、自己免疫系、心血管系、代謝系、腫瘍系疾患の新薬開発に集中できることになる。