ガスプロム、6月中間期は11.3%の減益に

ロシア国営ガス会社のガスプロムが30日発表した2016年6月中間期の最終利益は6,072億ルーブル(84億ユーロ)となり、前年同期から11.3%後退した。売上高はやや増加したが、経費拡大を相殺するには及ばなかった。

売上高は5.2%増の3兆644億ルーブルに増加した。一方で経費は24.4%増の2兆6,807億ルーブルに膨らんだ。営業利益は39.3%減の4,132億ルーブル、税引き前利益は8.9%減の7,808億ルーブルに、それぞれ縮小した。

経費拡大の主因の一つは、2015年秋の独BASFとの資産交換取引を通じて完全傘下に収めたドイツの天然ガス販売・貯蔵子会社で、ガスの購入費がかさんでいることにある。天然ガス価格の低迷も響いた。

欧州を含め、独立国家共同体(CIS)を除く地域への平均供給価格(千立方メートル当たり)は17.7%減の1万2,798ルーブルへ低下した。ただ、供給量が36.1%増の1,094億立方メートルに伸びたため、売上高は1兆1,283億ルーブルへと19.2%増加した。(1RUB=1.58JPY)

上部へスクロール