電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は30日、米国の再生可能エネルギー事業者アペックス・クリーン・エナジーから風力発電タービン64基を受注したと発表した。アペックスがオクラホマ州で計画する「グラント・ペインズ・ウインド」プロジェクトに投入するもので、シーメンスは設置と保守点検も引き受ける。取引金額は明らかにしていない。
同プロジェクトの発電容量は計147メガワット(MW)で、5万世帯強の電力需要に相当する。今年末から操業を開始する計画。
シーメンスは同プロジェクト向けに発電容量2.3MWのタービン「SWT-2.3-108」を納入する。同タービンはローター直径が108メートル、ハブの高さが80メートル。ブレードはアイオワ州フォート・マディソンの工場、ナセルとハブはカンザス州ハッチンソンの工場でそれぞれ生産する。
シーメンスは米国でこれまでに風力発電タービン約6000基を設置した。発電容量は420万世帯強の電力需要に相当するという。