ドイツ機械工業連盟(VDMA)は25日、独画像処理技術業界の2015年の売上高が前年比9%増の20億ユーロとなり、過去最高を更新したと発表した。世界的なオートメーション化の流れと生産のデジタル化(インダストリー4.0)が追い風となっており、今年も8%増の22億ユーロに拡大すると予想している。
独業界の15年の売上成長率を国・地域別でみると、伸び率が特に大きかったのはイタリアで46.0%に達した。韓国(同27.2%)、ベネルクス諸国(21.5%)、中国(18.7%)、中・東欧(13.2%)、日本(10.1%)も2ケタ台を記録。北米は8.4%だった。英国・アイルランドはマイナス9.0%と振るわなかった。
売り上げに占める割合が最も高い顧客産業は自動車で22%に達した。これに電機が13%弱で続く。
今年の売り上げをけん引するのはアジアとアメリカ大陸で、伸び率はそれぞれ15%、14%に達する見通し。足元の欧州は5%にとどまるとみている。