欧州側のイスタンブールで配電業を営むベダシュ(Betas)が野鳥対策に取り組んでいる。鳥が送電線に衝突したり、電柱の上に作られた巣の材料が原因でショートを起こしたりする事故を防いで野鳥を守るとともに、停電を減らす狙い。
今回は、25万リラ(8万5,000米ドル)をかけて、電柱上に人工巣500個を設置する。イスタンブールは毎年、春と秋に多くの渡り鳥が上空を通過する。その数はコウノトリで40万羽、猛禽類で20万羽と言われる。そんな中、鳥の起こす事故で停電することが多く、春の停電の25%、秋の停電の10%が鳥がらみだ。
人工巣には絶縁体を用いた感電防止策も講じられている。また、自然のコウノトリの巣は400キロから2トンの重さがあり、人工巣に換えることで電柱の負担を軽減する狙いもある。