照明大手の独オスラムが独レーゲンスブルクと中国の無錫工場に追加投資を行う。オーラフ・ベルリエン社長が『ハンデルスブラット』紙に明らかにしたもので、高性能で特殊な半導体製品に対する極めて旺盛な需要に対応する考えだ。投資額は明らかにしていない。メディア報道によると、1億ユーロのケタ台の前半で、マレーシアの光半導体工場向けに予定していた金額の一部を振り向けるという。
レーゲンスブルクと無錫工場では虹彩認識用の赤外LEDを生産している。虹彩認識に必要な高出力を提供できるのは現在、オスラムの赤外LEDに限られており、サムスン電子は旗艦スマートフォン「ギャラクシー・ノート7」に採用。今後は他のメーカーも追随する可能性がある。
オスラムが両工場に追加投資を行うのはサムスンからそれに見合うだけの長期受注があったためではないかとの観測が浮上している。