BMWのハラルド・クリューガー社長は、サブブランドの「i」シリーズだけでなく、従来のBMWとMINIブランドからも電気自動車を発売する計画を検討しているもようだ。12日付の独経済紙『ハンデルスブラット』がBMW筋から得た情報によると、クリューガー社長は9月末に監査役会に当該計画を提示するもよう。「3シリーズ」、オフロード車「X4」、MINIから電気自動車を発売する方向であるという。
BMWが電気自動車のラインアップを「i」シリーズ以外にも広げる戦略転換を図る背景には、米電気スポーツカーメーカー、テスラの販売好調や、独競合のダイムラーが電気自動車の販売を強化する戦略を打ち出したことがある。
『ハンデルスブラット』紙によると、BMWはこのほか、取締役の所管変更も検討しており、BMWとMINIブランドの販売担当を統合する方針であるという。財務担当取締役の後任には、欧州販売責任者であるニコラス・ペーター氏が就任する可能性があると報じている。