独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは14日、スウェーデンの自動車部品大手ハルデックスに提示した買収価格を当初の1株当たり100スウェーデン・クローナ(SEK)から同110クローナに引き上げたと発表した。ドイツのブレーキ製造大手クノール・ブレムゼがハルデックスに買収提案したことへの対抗措置。取引総額は当初の44億クローナから48.5億クローナに拡大する。
ZFはすでに、ハルデックスのヨーラン・カールソン社長、機関投資家2社と計17%以上の株式および議決権の買収について合意している。ZFが保有している4.18%を合わせるとZFの保有株は21%を超えている。
なお、今回の買収価格の引き上げ前にZFの提案に応じた株主にも110クローナの価格が適応される。ZFによると、ハルデックスの取締役会は同社の株主に対し、ZFの提案に応じるよう呼びかけており、カルテル当局も近くZFによる買収を認可する見通し。