独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)がイスラエルの国内諜報機関シンベトのユヴァル・ディスキン(Yuval Diskin)元長官と設立した自動車分野のサイバーセキュリティ会社。
次世代コネクテッドカー(ネット接続型自動車)やモビリティサービスにおける安全性の確保が目的。
高度な運転支援システムや自動運転システムでは、車両のインタフェース数が増え、セキュリティ状のリスクが高まる。VWは新会社の設立により、データの安全性を確保し、外部から車載システムに侵入しようとするサイバー攻撃への対策を強化する。
新会社は、イスラエルのヘルツリーヤとドイツのヴォルフスブルクに拠点を置く。
独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、VWは子会社オート・ビジョン(Auto Vision)を通して新会社に40%を出資する。残りの持ち分は、ディスキン氏と同氏のパートナーであるTsafrir Kats氏、Tamir Bechor氏が保有する。
VWは2012年からディスキン氏が運営する会社DATとセキュリティ技術の分野で協力してきた。