独小売業中央連盟(HDE)は21日、小売業界の今年の売上成長率を従来予測の2%から2.5%へと引き上げた。会員企業1,100社を対象に実施したアンケート調査では事業の現状判断が5年来の高水準に達しており、これを踏まえて上方修正した。シュテファン・ゲント専務理事は「状況判断は広範囲にわたって肯定的だ」と明言した。上半期の業界売上は前年同期比で2.6%増加した。
特に好調なのはオンライン・マルチチャンネル販売部門で、今年の売上成長率は11%に達する見通し。一方、衣料販売部門は振るわず、上半期の売上成長率がマイナス1.5%となった。天候不順のほか、オンライン販売への顧客流出が響いた格好だ。市中心部の人通りが減っていることも影響した可能性があるという。