トルコ中央銀行は22日、翌日物貸出金利(上限金利)を0.25ポイント引き下げ、8.25%に設定した。利下げは7カ月連続。インフレ率は高い水準にあるが、経済成長率が伸び悩んでいることから追加利下げに踏み切った。主要政策金利である7日物レポ金利は7.5%、翌日物借入金利(下限金利)は7.25%でそれぞれ据え置いた。
同国の4-6月期の国内総生産(GDP)実質伸び率は前年同期比3.1%で、前期の4.8%から1.7ポイント縮小した。中銀は声明で「7-9月期も景気の低迷は避けられない」と指摘した上で、政府が進める景気対策が奏功すれば「10-12月期から回復に転ずる」との見通しを示した。
一方、8月のインフレ率は8.05%で、前月の8.79%から低下したものの、中銀目標の5%を大幅に上回っている。中銀は「インフレ動向や価格設定行動などに基づき、金融政策を慎重に進める」としている。