シャープは21日、スロバキアのテレビメーカー、ユニバーサル・メディア・コーポレーション(UMC)と資本提携を含む関係強化に向けた交渉を進めることで合意したと発表した。台湾の鴻海精密工業による買収を機に欧州家電事業への再参入を目指す戦略に沿ったものとなる。
シャープは2014年、経営再建の一環として欧州家電事業から撤退した。これに伴って、液晶テレビの生産販売権をUMCに譲渡していた。ただ、鴻海の子会社となったことで状況が一変。鴻海との協業によって黒字化が見込めるとして、欧米テレビ事業、欧州家電事業に再参入する方針を打ち出していた。