ドイツの自動車部品大手ボッシュとソフトウエア大手のSAPは9月21日、あらゆるものをネットワークでつなぐモノのインターネット(IoT)と産業のデジタル化を目指す取り組み「インダストリー4.0」において戦略提携すると発表した。クラウド技術とソフトウエアソリューションに関する協力を強化する。両社の協力は特に、生産および物流プロセスの迅速化や、製品および顧客サービスの安全性、質の向上に寄与するとしている。
両社は将来、ボッシュのIoTクラウドでSAPのプラットフォーム「SAP HANA」を使用できるようにする計画。大量のデータをリアルタイムでIoTに活用できる環境の整備を目指している。
また、ソフトウエアとクラウドに関する分野では、ボッシュのIoTマイクロサービスを「SAP HANAクラウドプラットフォーム」上で使用できるようにする計画。これにより、さまざまな機械や部品を連携できるようになるという。例えば、車両や製造機械、工具などを連携し、生産の効率改善などに役立てるシステムの開発を目指している。