ドイツ連邦陸運局(KBA)が5日発表した2016年9月の国内乗用車新車登録は、29万8,002台となり、前年同月に比べ9.4%増加した。法人向けが全体の65.5%(前年同月比3.9%増)を占め、個人向けは34.4%(同:21.6%増)だった。2016年1~9月の累計は前年同期比6.1%増の255万5,783台となった。
9月の新車登録のうち、最大手のフォルクスワーゲン(VW)は前年同月比1.7%増の5万8,006台だった。ドイツ勢は、いずれも販売を伸ばしており、中でもMIN(35.3%)、メルセデス・ベンツ(26.0%)、フォード(18.5%増)、スマート(16.8%増)は2ケタ増と好調だった。
国外ブランドでは、テスラ(183.5%増)とアルファ・ロメオ(130.5%増)が3ケタの増加率と大幅に伸びた。
日本勢は、レクサス(74.6%増)、トヨタ(23.4%増)、三菱自(22.5%増)が大幅な2ケタの伸び率と好調だった。日産(4.4%増)、スズキ(1.8%増)も前年同月を上回ったが、スバル(11.5%減)、ホンダ(4.7%減)、マツダ(1.0%減)は低迷した。
■ 電気自動車の新車登録、1~9月は1,641台
KBAによると、2016年1~9月の純粋な電気自動車の新車登録は1,641台と、前年同期に比べ76.6%増加した。ハイブリッド車は67.2%増の4,917台、うちプラグインハイブリッド車は36.8%増の1,420台だった。
■ 乗用車新車登録、第4四半期に成長鈍化も
独自動車工業会(VDA)では、1~9月の国内受注が前年同期比1%減、国外受注は同2%増の伸びにとどまったことから、第4四半期の乗用車新車登録がやや鈍化する可能性もあるとの見方を示している。
VDAによると、2016年9月の輸出台数は前年同月比1%減の40万9,300台、1~9月の累計は、前年並みの約334万5,000台だった。9月の国内生産は、前年同月比2%減の52万8,500台、1~9月の累計では、前年同期比1%増の約438万台にとどまった。