仏自動車大手のルノーは9月30日、イラン産業開発革新公社(IDRO)と合弁会社の設立に向けた合意書に署名した。ルノーが過半数を出資する。
新しい合弁会社は、現地のサプライヤーをサポートするためのエンジニアリングセンターや調達センターを設ける。新工場の生産能力は当初、年15万台とし、2018年から「シンボル」と「ダスター」を生産する計画。また、ルノーはイランでは初めて、販売とアフターセールス事業を展開する独自の販売ネットワークを構築する。
ルノー・グループはイランに2003年から、イランの自動車メーカー、サーイパー(SAIPA)やイラン・ホドロとの合弁会社を通して進出している。これまでの累計生産台数は約50万台に上る。ルノー・グループの2015年のイラン市場における販売は、前年比56.1%増の5万1,500台に拡大し、市場シェアで4.8%を確保している。ルノーはイランでは現在、「トンダル(「ロガン」の現地仕様車)」、「トンダル・ピックアップ」「サンデロ」「サンデロ・ステップウェイ」を生産している。