ロシアのプーチン大統領は15日、第8回新興5カ国(BRICS)首脳会談出席のため訪れたインドで同国のモディ首相と会談し、ロシア石油最大手の国営ロスネフチ率いる企業連合が、インドの民間精油大手エッサール・オイルの株式98%を130億米ドル弱で買収することで合意した。これはロシアによる国外投資額として、また、インドの単一企業への投資額として過去最大となる。
会談では軍事面の相互協力も話し合われ、両大統領は(1)インドの航空機製造大手ヒンドゥスタン・エアロノーティクスと、ロシアの国営兵器輸出企業ロソボロンエクスポルト(ロステックグループ)が、インドで軍用小型ヘリコプター「カモフ226T」200機を合弁生産(2)インドがロシア製地対空ミサイルを購入(3)インドがロシアからフリゲート艦4隻を購入――で合意した。(3)では、2隻をインドで生産する計画だ。
プーチン大統領はまた、「今後20年でインド12箇所に原子力発電所を建設できる力がある」と話し、さらなる協力に積極姿勢を示した。