自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は5日、自社製品の輸送にLNG(液化天然ガス)を燃料とする船舶を利用すると発表した。同社はディーゼル排ガス不正問題で企業イメージが悪化したことから、環境重視をアピールし、信頼を取り戻す考えだ。
英自動車船運航会社シエム・カー・キャリーズの協力を受けてLNGを燃料とする輸送船を2019年から2隻、投入する。まずは欧州~北米間で利用。将来的に他の航路への拡大も検討する。
投入する船舶は全長200メートル、全幅36メートルで、自動車を約4,500台、輸送できる。C重油を燃料とする一般的な輸送船に比べ二酸化炭素(CO2)排出量を最大25%、窒素酸化物(NOx)を同60%、硫黄酸化物(SOx)を100%削減できるという。