独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は、来年1月からクヴァシニ工場の24時間生産体制を現在の週5日から6日に拡大する。高級セダン「スペルブ」の需要が増えていることに対応する措置となる。現地経済紙『ホスポダルスケ・ノヴィニー』が5日、同工場のチェルニー生産部長の話として報じた。
クヴァシニ工場では販売が好調な新型スペルブの日産台数を前モデルの300台を上回る400台に引き上げているが、納品まで3カ月以上かかり、生産が追い付いていない。今月生産を開始する新型SUV「コディアック」の販売見通しも考慮して、稼働拡大に踏み切った。
生産体制拡大に伴い従業員の増員が必要となるが、クヴァシニ工場がある国内北部リフノフ郡は国内で最も失業率が低く、人材確保は難航が予想される。このため、ポーランドやウクライナからの雇用も視野に入れる。