独自動車部品・機械大手のボッシュがチェコ南部にあるチェスケー・ブジェヨヴィツェ工場を増強する。チェコ法人のラシュケ取締役が先月末に現地紙『MF DNES』とのインタビューで明らかにしたもので、21億9,000万コルナ(約8,100万ユーロ)を投じる。うち2億7,400万コルナは政府の助成で賄う。
ボッシュは工場内の研究開発(R&D)センターに9億コルナを投資し、最新の窒素酸化物(NOx)低減システムや、アクセルの踏み過ぎによる燃料浪費を防ぐアクティブ・ガスペダルなど、自動車の環境性を高める商品の開発力を強化する。465人の従業員を585人に増員する計画だ。また、ディーゼルエンジン部品の生産能力増強に12億9,000万コルナを投じ、505人を新規雇用する。
ボッシュはチェコ国内に工場やサービスセンターなど4拠点を展開。従業員は8,000人を超える。ブジェヨヴィツェ工場ではディーゼル排気後処理システム「DNOX」、ポンプモジュール、燃料循環ラインなどを製造し、昨年の売上高は前年比25%増の183億コルナに上った。従業員数は3,270人。(1CZK=4.29JPY)