ダイムラーが販売・売上予測を引き下げ

自動車大手の独ダイムラーは21日の決算発表で、2016年12月期の業績見通しを引き下げた。トラック販売の不振を受けたもので、グループ全体の売上高を従来予測の「前期実績をやや上回る」から「前期水準」に下方修正。販売台数も「大きく増加」から「やや増加」へと引き下げた。

16年7-9月期(第3四半期)の営業利益(EBIT、特別要因を除く)は40億1,000万ユーロで、前年同期を10%上回った。主力の乗用車部門が23%増の26億5,900万ユーロと好調だったことが大きい。バン部門は63%増の3億1,900万ユーロと大幅に伸びた。トラック部門は37%減の5億1,000万ユーロに後退した。

売上高は385億9,700万ユーロで、4%増加した。乗用車部門は12%増の232億5,100万ユーロ。利幅の大きいSUVと「Eクラス」の新型車投入が奏功した格好だ。バン部門も増収を確保した。

販売台数は5%増の75万4,130台に拡大した。乗用車(11%増の56万5,564台)とバン(13%増の8万5,238台)が全体を押し上げた格好。トラックは北米市場の低迷が響いて24%減の9万7,143台と大きく落ち込んだ。バスも17%減の6,185台と振るわなかった。

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