独自動車大手のダイムラーは電気駆動車の実証試験プロジェクト「eMERGE」の第2弾「eMERGE2」を実施している。第1弾ではダイムラー傘下の小型車ブランドであるスマートの電気自動車で実施していたが、第2弾ではメルセデス・ベンツの電気自動車とプラグインハイブリッド車を計200台投入する。これまでに個人および法人顧客が150台を利用しており、2016年12月2日まで残り50台の利用者を募集している。
第1弾のプロジェクトでは、ダイムラー傘下の小型車ブランドであるスマートの電気自動車「フォーツー・エレクトリックドライブ」146台を投入し、ベルリンやポツダム、ノルトライン・ヴェストファーレン州で実証試験を実施した。
第2弾「eMERGE2」(実施期間:2015年1月1日~2017年6月30日)では、メルセデス・ベンツの電気自動車「B250e」とプラグインハイブリッド車の「Cクラス 350e」および「Eクラス 350e」を計200台投入する。
同プロジェクトでは、車載機器から走行データを収集して日常の利用状況を分析するとともに、インタビュー調査も実施する。研究成果は、今後の電気駆動車両の開発に役立てる。
「eMERGE2」には、ダイムラーのほか、シュツットガルト自動車・エンジン研究所(FKFS)、アーヘン工科大学(RWTH)、ベルリン工科大学、ジーゲン大学が参加している。
第2弾では参加者に、プラグインハイブリッド車で月120ユーロ、電気自動車で月150ユーロのボーナス(最大12カ月まで)を出している。