BMW、ヴァラースドルフの配送センターを開所・12月から発送開始

独高級車大手のBMWは独南東部のヴァラースドルフ(ディンゴルフィング・ランダウ郡)に建設した配送センターの竣工式を行った。同センターからBMWとMINIのオリジナル交換部品やアクセサリーを世界に発送する。2016年12月1日から発送業務を開始する予定。

BMWのオリバー・ツィプセ生産担当取締役は新しい配送センターの建設について、「アフターセールス事業の成長に備えた措置」と説明するとともに、「我々の最大の目標は顧客志向に対応し、サービスにおいても我々のブランドがプレミアムに対して求めるものを実現することにある」と述べ、配送センターの建設により、世界の顧客により迅速かつ効率良く交換部品を供給することができるようになる、とコメントした。

同発送センターは、プロジェクト開発会社のDIBAGインダストリーバウが約2億ユーロを投じて建設した。単独の拠点としてはBMWグループのアフターセールス・ロジスティクスで最大規模となる予定。

BMWは従業員約60~80人を同配送センターに配置する予定だが、運営は物流会社のキューネ・アンド・ナーゲルとインペリアル・ロジスティクス・インターナショナルに委託する。

ヴァラースドルフの配送センターは、7月に操業を開始したブルックベルク(ランツフート近郊)の倉庫とディンゴルフィングにあるセンターと合わせて、BMWグループの部品配送業務の中核を成す。ブルックベルクの倉庫が需要の少ない部品を保管しているのに対し、ヴァラースドルフの配送センターは、ほぼ全てのサプライヤーから出荷されてくる交換・アクセサリー部品を集配し、他の物流拠点に分配する役割と、極めて需要が高く在庫量の多い部品を保管する役割の2つの機能を持つ。

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