米証券取引委員会(SEC)は12日、ドイツ銀行の米証券子会社ドイチェ・バンク・セキュリティーズが調査リポートをめぐる不正問題で、950万ドルの制裁金支払いを受け入れたと発表した。
SECによると、同社はリポートの公開前に推奨銘柄などの情報を一部の顧客に伝えたり、「売り」と判断している銘柄を「買い」と推奨していた。
ドイツ銀は過去の違法行為に絡んで、これまでに巨額の引当金を計上してきた。9月中旬には新たに、住宅ローン担保証券(RMBS)の不正販売問題で米司法省から和解金140億ドルの支払いを提示されていることが明らかになり、経営破たんの懸念が出ている。