企業向けソフト大手の独SAP(ヴァルドルフ)は21日の決算発表で、2016年12月期の営業利益(非IFRSベース)見通しを引き上げた。クラウドサービス事業が好調なためで、従来予測の「64億~67億ユーロ」から「65億~67億ユーロ」へと上方修正した。
16年7-9月期(第3四半期)決算(IFRSベース)の売上高は53億7,500万ユーロで、前年同期を8%上回った。クラウド事業が28%増の7億6,900万ユーロと大きく伸びて全体をけん引した格好。主力のライセンス事業は5%増の36億8,600万ユーロだった。
営業利益は11億300万ユーロで、9%減少した。株式報酬と開発・マーケティング・販売費用の増加が響いたためで、税引き後利益も19%減の7億2,500万ユーロへと後退した。