「BMW i」以外からも電気駆動車、戦略転換ではなく軌道修正=BMW販売担当取締役

独高級車大手BMWのイアン・ロバートソン取締役(販売・マーケティング担当)は独業界紙『オートモビルボッヘ』(10月17日付)に掲載されたインタビュー記事の中で、電気駆動車をサブブランドの「BMW i」に限定せず、BMWグループのモデルからハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、電気自動車を発売する取り組みは、マイルストーン(各作業工程の節目)の修正であり、戦略の転換ではないと説明した。

同取締役は、自動車のゼロエミッション化は社会的に求められており、避けられない道だと述べ、BMWもゼロエミッションに向けた技術開発に舵を取ってきたが、技術開発の進展に合わせて分岐器(ポイント)を何度も修正する必要があるとし、「すなわち、我々の戦略は明確だが、その道のりにおいてマイルストーン(各作業工程の節目)の変更はあり得る」と説明した。

BMWブランドから販売する電気駆動車は「iパフォーマンス」モデルとして販売している。ロバートソン取締役は、「BMW i」と「iパフォーマンス」は2つの戦略ではなく、1つの戦略を支える柱だ(橋の両端の柱、または、建物を支えるための隅柱)、と説明する。このような取り組みは「BMW M」で良好に機能していると述べ、「BMW i」も同様だろうとの見解を示した。

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