独化学工業会(VCI)は2日、独業界(製薬を含む)の今年の売上高を従来予測の「前年比1.5%減の1,860億ユーロ」から「同3%減の1,830億ユーロ」へと引き下げた。下方修正は3月、5月、7月に次いで4度目。出荷価格が前年水準を大幅に下回っているためと説明している。
7-9月期(第3四半期)の売上高は前期比1%増の435億ユーロへと拡大した。これまでは15カ月連続で減少していたが、石油価格が上昇したことから価格転嫁で拡大へと転じた格好。VCIのクルト・ボック会長は業界の景気が本格回復する兆しはないと言い切った。前年同期比の売上成長率はマイナス2.5%だった。
生産高は前期比で0.5%減少。工場稼働率は前期の84.1%から83.5%へと低下した。出荷価格は0.5%の上昇だった。