ウィンコール・ニックスドルフ―売上記録更新―

米同業ディボールドと合併予定の独ATM・POSシステム大手ウィンコール・ニックスドルフ(パーダーボルン)が15日発表した2016年9月通期決算の売上高は前期比6%増の25億7,900万ユーロとなり、過去最高を更新した。POSシステム部門が23%増の10億3,600万ユーロと好調で全体をけん引。ATM部門は2%減の15億4,300万ユーロへと後退した。全体の売り上げに占める両部門の割合はATMが60%、POSシステムが40%だった。

売り上げに占めるソフトウエアの割合は前期の58%から56%へと低下し、長年の上昇傾向にストップがかかった。ハードウエアは2ポイント増の44%に拡大した。

営業利益(EBITDA)は90%増の1億9,400万ユーロに拡大た。事業再編が奏功した格好で、純利益は前期の600万ユーロから1億100万ユーロへと急増した。

ディボールドとの合併はディーボルトがウィンコール・ニックスドルフを買収する形で実施することになっている。ウィンコール・ニックスドルフはその実現に向け9月の株主総会でディボールドとの支配・利益移転契約を承認したものの、一部の株主が差し止め訴訟を起こしたため、履行見合わせの状態となっている。

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