フォルクスワーゲン―モビリティサービス子会社立ち上げ―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は5日、アプリを用いたモビリティサービス子会社モイア(Moia)を立ち上げると発表した。自動車の所有に関心を持たない消費者が若年層を中心に増えるとともに、個々人のニーズに見合った「オーダーメード」の移動サービス需要が世界的に増えていることに対応。今後数年で同分野の売上高を10億ユーロの大台に乗せ、2025年には主導的な企業に浮上する目標だ。

モイアはVW初のサービスブランドで、本社をベルリンに置く。同市にはスタートアップ企業が多く、クリエイティブな人材を集めやすいことから白羽の矢を立てた。当初は50人体制でスタートし、来年末までに大幅に増やすとしている。

ハンブルクにも事業拠点を開設する。VWはハンブルクを環境に優しい安全かつスマートな交通のモデル都市とすることで同市と提携しており、同提携で得られる知見・ノウハウをモイアが将来、欧州で実施するプロジェクトに反映させていく。

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