ウズベキスタン、故カリモフ大統領の右腕が新大統領に

ウズベキスタンで4日、イスラム・カリモフ大統領の死去に伴う選挙が行われ、シャフカト・ミルジヨエフ大統領代行(59)が得票率88.6%で圧勝した。カリモフ大統領の路線を継承し、欧米、ロシア、中国のバランス外交を目指すとみられる。選管当局による投票率は87.7%で、カリモフ時代の選挙をほうふつとさせた。

ミルジヨエフ氏はカリモフ大統領の忠臣として知られ、首相を13年間務めた人物。ロシアとも良好な関係にあると言われ、プーチン大統領からすでに祝意とモスクワへの招待を受けたもようだ。ただ、外交ではカリモフ時代の政策を踏襲し、ロシア主導で経済・防衛分野における旧ソ連諸国を統合するロシアの計画には加わらない方針を明らかにしている。

欧州安全保障協力機構(OSCE)の選挙監視団は選挙手続きについて、「真の選挙戦」は存在せず、選挙不正もみられたと批判する一方、政府が「未解決の問題に取り組む」意思を示していることを評価している。

ロシア『ノヴォエ・ヴレミヤ』誌によると、その一端として、ミルジヨエフ氏がネットを通じて「困っていること、意見、請願、異議、提案」を募集したところ、25万人近い国民が投稿した。「低賃金」や「汚職」の問題についてミルジヨエフ氏は自身のフェイスブックでどう不正を正し、公務員を取り締まるか答えたという。

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